タイでの出家体験とヴィパッサナー瞑想合宿

タイでのヴィパッサナー瞑想合宿

私の先生がタイの僧侶というご縁もあり、毎年11月頃に1週間程度、タイ国でのヴィパッサナー瞑想合宿を行います。出家をしてみたい方は出家を体験することも可能です。この瞑想合宿は実費のみで参加可能です。

タイでのヴィパッサナー瞑想合宿の内容

日本を離れ、小乗仏教の国タイ王国で1週間程度のヴィパッサナー瞑想合宿を行います。瞑想合宿と言っても瞑想だけをするわけではありません。どちらかというとタイの出家者の生活を一緒に体験するという方がしっくりくるかもしれません。

日本からの参加者の中で出家する方がいる場合は出家する方を中心に動くことになります。
出家する方の得度式(出家するための儀式)、朝の托鉢、読経、お寺の瞑想会や法話会に現地の一般の方と一緒に参加、現地の僧侶との交流などを行います。

出家をする方はタイの僧侶と同じ生活をし、出家しない方は出家者のサポートを行うとともに、同じ生活を体験し、また瞑想を行います。特にきっちりとした行程があるわけではなく、現地の状況によって行くところややることも変わってきます。

そのためお寺に籠って瞑想だけをずっと行いたいという方にはお勧めしません。
ただある程度のヴィパッサナーの実践者であればそれはあまり問題にならないかもしれません。また出家者の心の状態、また出家しなくてもそれに近い状態を真剣に参加することで体験することは可能です。その体験は日本に帰ってきたとき、あなたの心の浄化にとても役に立ちます。

もし興味がある方はまずは日本でのヴィパッサナー瞑想会に参加し、講師から直接詳しい話を聞くことをお勧め致します。

タイでの仏教の儀式に参加しているところ

出家体験について

もしあなたが出家を望むなら、男女問わずこの瞑想合宿で出家を体験するが可能です。タイでは出家をするということは大変名誉なことです。そのため、出家をしたいという人をサポートする人はたくさんいます。

もし出家を体験したいのであれば現地のタイ人が支援者となり、出家のための衣、サンダル、持ち物やお金などを提供してくれます。

出家をする場合、まず剃髪式を行います。髪の毛と眉毛を剃り落とします。
その後、得度式(出家をする儀式)を行います。得度式には5人の僧侶が証人となります。パーリ語で答えなければならないこともありますが、事前にお伝えしまうのでご安心ください。

今回の出家は体験ですから、見習い出家になります。見習いと言っても僧侶ですから後述する10の戒律(十戒)を守る必要があります。

得度式が終わると法衣に着替えます。出家をしたら還俗するまではずっと法衣を着ています。僧侶になりますと現地の一般に人から手を合わされる立場になります。偉くなったと勘違いしないように気をつけましょう。出家してから行うこととして、托鉢、読経、また僧侶として瞑想会に参加し、場合によっては説法をすることもあります。

そのような体験を1週間程度行い、もし還俗を望むのであれば還俗式を行います。還俗式を行うと元の在家人に戻ります。

以上は男性の場合です。女性の場合は男性とは異なります。女性の場合は出家というよりは出家者と同じ生活を体験ができると思っていただいた方がいいと思います。また女性の場合は瞑想合宿に参加する基準も厳しいです。女性で参加に興味がある方はまずは講師に相談をすることをお勧めします。

剃髪式の様子。全ての髪の毛と眉毛を剃り落とします。

得度式の様子。これから法衣を授けられます。

得度式の様子。法衣を受け取りました。五人の僧侶が出家の証人となります。

読経の様子。集中し心を整えます。

十戒を守る

もし見習い出家をしたのであれば以下の10の戒律(十戒)を守らなければなりません。タイの出家生活の戒律はとても厳しいものです。もし戒律を破ってしまえば簡単に言えば、僧侶をクビになります。強制的に在家人に戻されるのです。ですから出家をしている間は絶対に十戒を守る必要があります。

十戒は以下の通りです。
1、生き物を殺さない。食べない。命を大切にする。
2、盗みをしない。人に迷惑をかけない。
3、浮気をしない。不道徳な性行為を行わない。
4、嘘をつかない。正直である。
5、酒を飲まない。精神を乱すもの(タバコ、ドラッグ等)を体に取り入れない。
6、夕食を食べない。
7、厚い(楽な)布団に座らない。寝ない。
8、音楽や映画、テレビ、本などの娯楽を見たり、聞いたりして楽しまない。
9、化粧をしない。おしゃれをしない。
10、お金を使わない(執着しない)。

以上を必ず守りましょう。

また最初の五つを五戒と言います。出家をせずヴィパッサナー瞑想合宿に参加する一般の方は最初の五つの戒律(五戒)を守ることをおすすめしています。五戒については以下のページに詳しく書いてあります。
五つの道徳について

出家者は菜食になります。

朝の托鉢

このヴィパッサナー瞑想合宿での一つの重要な体験は朝の托鉢です。タイでは僧侶が各家々を回って、食べ物や生活に必要なものをお布施してもらうという文化が残っています。

この朝の托鉢を実際に体験することができます。出家した方は僧侶として実際に施しを受け、またそれに対して恵みの言葉を唱えます。出家していない人は出家した僧侶のサポートをします。

例えば托鉢をするとたくさんの食物でバックが一杯になりますので、そのバックを空のものと取り替えてあげたり、重そうならそのバックを代わりに持ってあげます。そうやって僧侶を助けることで在家人も徳を積むのです。

朝の托鉢の様子。在家の人たちから食料を鉢や手提げ袋に入れてもらいます。

在家の人たちから施しを受け、唱え言葉をお返ししています。

托鉢で受け取った食物の一部。おかず、飲み物、ご飯などをいただきます。

タイでのヴィパッサナー瞑想会

現地の人たちと一緒にヴィパッサナー瞑想を行います。現地の僧侶の指導の元、瞑想を行います。日本とは異なった雰囲気で行う瞑想を味わってみてください。また現地の在家の人たちと交流をすることもあります。

タイの在家者との交流。

ヴィパッサナー瞑想会後の写真です。

どのような心の状態で過ごすのか?

いつも気づいていることが求められます。出家する方はもちろんのこと、出家しない方も現地の人はあなたの振る舞いやありようをよく見ています。ですから浮ついた心でいることは現地の方に迷惑をかけることになります。

逆に現地の僧侶のようにいつも落ち着いていて、気づいているならとても良い心の修練になるでしょう。ですからこの合宿では必要以上のおしゃべりはしません。完全に沈黙している必要はないですが、時と場所によっては沈黙して過ごすことが求められます。

ヴィパッサナーのある程度の実践者であれば問題ないと思いますが、そうではない場合は、サポートしてくれる当法人のスタッフのことを素直に聞き、常に穏やかな心でいることを練習する良い機会となります。

11月のタイの気候

ヴィパッサナー瞑想合宿は11月に1週間程度で実施します。なぜ11月かといいますと11月のタイは雨が少なく、また気候もそこまで暑くはありません(23℃〜32℃程度)。日本はこの時期はかなり寒いですが、タイでは半袖で気持ちよく過ごせます。詳しくはガイドブック等を見ていただければと思います。

お寺の外観です。

行程とスケジュール

このヴィパッサナー瞑想合宿はツアーではありませんから基本的には現地集合、現地解散となります。それぞれで往復の航空券を取ってタイの空港で待ち合わせます。そこからタクシー等で合宿するお寺に向かいます。お寺ではそれぞれ個室が与えられます。

大まかな流れとしては、出家のための得度式を経て、托鉢、読経、瞑想、瞑想会や法話会への参加、他の寺院等との交流を行います。出家を体験した方は最後に還俗式を行い、帰路につきます。

帰りはそれぞれの飛行機の時間があると思いますからバラバラで帰ることになります。
お寺からタクシーを呼んで空港へ向かいます。この瞑想合宿は基本的には11月に行いますが、詳しい日程は瞑想会等に参加した際にお聞きください。

空港の僧侶用の待合室です。

お寺の個室です。ベッドとトイレとシャワーがついています。

費用

費用は実費のみですが、できれば当法人へ活動維持のための寄付、また現地でお世話になったお寺や僧侶へのお布施をしていただけると助かります。お布施についてはお気持ちですからいくらでも構いません。

実費でかかるものとしては、タイまでの往復の航空券、現地でのタクシー等乗り物代、食費等です。往復の航空券は安ければ3万円くらいからあります。現地での乗り物代は5,000円もあれば十分です。

また参加者から出家する方がいる場合は、出家者のタイでの交通費は在家人で分け合って負担することになります。出家者は基本的にはお金を持たないためです。

食事は朝と昼はお寺で出ます。出家者と同じ生活を望む場合は夜は食べませんが、在家人であれば夜に食事を取っても構いません。あとは別の寺院に行くなど外食する必要があればその費用はかかります。

参加要件

参加要件は以下の全てを満たす必要があります。
・過去に入門瞑想会に参加したことがある。
・過去に実践瞑想会に2回以上参加したことがある。
・講師との面談にて参加許可をもらった方。